丸岡 充

課題解決型高度医療人材養成プログラムでは、それぞれの医療職が当面する課題を解決できる高度な医療人材を養成するために、職種毎にプログラムが設定されているが、薬剤師養成プログラムにおいては、大学が病院、診療所、薬局等と組織的に連携し、学生教育プログラム、指導薬剤師の資質向上プログラム等を通じて、指導力を有し地域医療で活躍できる薬剤師となる学生を養成するプログラム・コースを構築し、全国に普及させ得る優れた事業計画を公募・選定した。

選定にあたって特に重視した点は、大学が、これからの時代に応じた医療人材の養成に取り組む事業であるかという点であり、地域の医療機関等と緊密な連携を図りながら、超高齢化社会に対応できる新たな教育・実践の取り組みを展開していくことが重要であるとされた。また、学長・学部長等のリーダーシップの下、一部の教員のみでなく全学的に組織的な実施体制で行うこと、更には、事業期間終了後も各大学において事業を継続することを念頭におくよう求めている。さらに、他大学の参考となるよう、成果等を可能な限り可視化し、分かりやすく情報発信することも重要となる。

昭和大学の取組では、指導薬剤師の資質向上プログラムを充実・強化させるとともに、取組の成果を上げるために、地域の医療関係団体や施設との連携を更に充実させることが求められる。また、教育の仕組みやシステムを残していくことや、講義の回数や受講者数といったアウトプットだけでなく、何がどのように良くなったのかというアウトカムが蓄積されていくことをお願いしたい。

文部科学省 医学教育課 薬学教育専門官
丸岡 充

説明会で使用した資料は下記からダウンロード出来ます。