田中一正

昭和大学の初年次教育は山梨県富士吉田市にある富士吉田校舎にて、全寮制生活を行っている。

医学部・歯学部・薬学部・保健医療学部の4学部学生が1部屋に学部混成で4人の共同生活を行いながら、学部独自の専門に進むための基礎学習とともに、4学部学生を混成してのチーム医療の基盤やコミュニケーションなどの学部連携学習を進めている。

 

本学で既に実施されているチーム医療学習の体系的・段階的カリキュラムにおいて医歯薬6年次に地域在宅医療実習を、富士吉田校舎を基点として平成23年より実施している。薬学部学生の在宅医療実習で経験した実際例を紹介しながら、入学した4学部600名の学生が、学部連携地域医療実習にたどり着くIPE(Inter-professional Education)の構築について考える。

既に初年次で実施している早期体験臨床実習の枠を利用して、福祉施設体験や在宅医療推進病院などの経験と共に、超高齢化社会を迎えるにあたり、高齢者との共同生活を体験しない学生が多いことから、narrative based medicineを学ぶ基礎として、富士吉田市民の協力を得て、高齢者の生活を知ることを充実させる目的で、高齢者との地域交流を体験する。また、医療と生活の結びつきを理解するためにも、関わる福祉・医療の専門職種について学習する環境を整える。

昭和大学 富士吉田教育部 教授
田中一正

説明会で使用した資料は下記からダウンロード出来ます。