第1部 在宅チーム医療教育推進プロジェクトについて

 在宅チーム医療教育推進プロジェクトでどのような医療人を育てるか、昭和大学の教育理念、各学部のニーズや現在の教育内容を共有しながら、本プロジェクトのアウトカムを明確にすることを目的に、活発な意見交換が行われた。
 始めに、日下部吉男助教より本ワークショップについての趣旨説明が行われ、続いて、木内祐二教授より在宅チーム医療教育推進プロジェクトの概要および学部連携チーム医療教育の現状についての説明があった。その後、昭和大学の理念、各学部の在宅医療教育の現状および各職種や社会のニーズを踏まえて、在宅チーム医療教育推進プロジェクトの取り組みおよび本プロジェクトで養成する医療人像について積極的な意見交換が行われ、「在宅チーム医療教育推進プロジェクトの内容および、本事業でどのような医療人を育てるか」について参加者の共通理解をはかった。

第2部 ワーキンググループディスカッション

 富士吉田教育部の田中一正教授から、平成27年度の1年次カリキュラムの具体的な説明を受けたのち、以下の3つのWGに分かれ、討議を行った。

  1. 学内教育WGは、現在行われている学部連携教育を踏まえ、本プロジェクトによる6年間の体系的、段階的な学部連携カリキュラムの具体案の作成を行った。体験実習、PBLチュートリアル、シミュレーション(模擬患者やシミュレーターの活用)、在宅チーム医療実習などの様々な方略を組み合わせ、効果的に学習する全学部、全学年にわたるカリキュラム案を作成した。
  2. 教育ツールWGでは平成27年度の「1年次4学部連携PBLチュートリアルのシナリオ作成」について討議した。具体的なシナリオ案と絵コンテを作成し、この原案をもとに平成27年度の1年生を対象とした学部横断PBLの課題DVD作成に向けて準備をすすめていくこととした。
  3. 情報WGは、平成27年度から実施する1年次カリキュラムに「電子ポートフォリオシステム」を導入するため、現行システムの課題の抽出および改善案についての討議を行った。各学部の活用状況や課題が異なっている点が明確になり、また、教育者側の視点だけでなく、学生が主体的に活用し、メリットがある電子ポートフォリオシステムを目指すこととした。今後、これらの問題点を解決するために全学的にシステムの改善を図っていくこととした。
ワークショップの様子
ワークショップの様子